癌(ガン)のステージによって団体信用生命保険(団信)は使えるのか?

住宅ローンには、団体信用生命保険加入が必須になっているけど、どんな病気にも使えるの?

例えば癌(ガン)になった時、保険は下りるの?

住宅ローンは長期でしかも高額な借入なので、病気になったら返済できるのか心配ですよね。

特に3大成人病として、癌(ガン)・脳卒中・急性心筋梗塞は、かりやすい病気と言われています。

高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎と合わせて8大成人病とも言われています。これらの病気は入院や治療が長期に及ぶことが多く、医療費や介護費が高額になりがちな点が特徴で、なんらかの対策が必要です。

団体信用生命保険(団信)の内容を確認しておきましょう

団体信用生命保険(団信)とはどんな保険?

以下の状態になった時に保険金が下りてきます。

  • 死亡
  • 高度障害

診断書を提出して、認めれられると住宅ローンの残高相当分の保険金が下りて住宅ローンが完済となります。(最近では死亡前に余命6ヶ月以内などの診断で保険金が下りるリビングニーズ特約付きのものも出ています)

詳細については下のページで紹介しています。

残念ながら癌(ガン)になったというだけでは、一般の団体信用生命保険では保険が下りません。

つまり特約の付いていない一般的な団体信用生命保険では、もしも、癌(ガン)と診断されて長期入院をしても、癌(ガン)が原因で死亡・高度障害でなければ保険が使えるようになりません。

そうなれば、長期入院して仕事が出来ず、治療費がかさむ、生活費、子供の学費、生活費などで出費に苦しむことになるかもしれません。

通常の生命保険で、癌(ガン)の治療費などが賄えればいいのですが、少なくとも一般の団体信用生命保険では対応はできないので、住宅ローンは払い続ける必要があります。

癌(ガン)が心配なら、ガン保障付の団体信用生命保険に

金融機関によっては異なりますが、ガン保障付の団体信用生命保険や3大疾病・8大疾病などであればガンと診断されれば、保険が下ります。

最近ではガンは早期発見すれば、治る病気とされています。

ガン保障付の団体信用生命保険の特徴

癌(ガン)に対する備えとして、ガン保障付の団体信用生命保険の特徴として主なもの

・90日間の待機期間がある

住宅ローンを取組時に団体信用生命保険は有効となるのですが、ガン保障の部分だけ最初の90日間は保障が効かないとされています。つまり住宅ローンを組んで90日以内に癌(ガン)と診断された場合は、保険が下りません。

・上皮内ガンやおよび皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚ガンは対象外

癌(ガン)には進行度合い(ステージ)があります。そのうちでも上皮内癌(ステージ0)のような状況では保険金は下りません。

住宅ローンは一度取り組むと団体信用生命保険の変更はできないので保障内容を確認した上で団信を決めましょう。(保障内容が充実した団信は住宅ローンの金利が少し高くなる場合があります)

癌(ガン)のステージについて

各ステージとその特徴について

ステージ0ガン細胞が上皮内にとどまっており、
リンパ節への転移もない状態
ステージ1ガン細胞が上皮層を突き破っているが、
筋肉層に留まりリンパ節へは転移していない状態
ステージ2ガン細胞が筋肉の層を越えており、
リンパ節へ転移しかけている状態
ステージ3ガン細胞がリンパ節へ転移している状態
ステージ4ガン細胞が他の臓器へ転移している状態

ガンは、ステージ低いほど生存率が高くなります。

全国がんセンター協議会の「全がん協生存率調査」(2018年2月28日公表)によると、ステージ1であれば、胃ガン、大腸ガン、肺ガンなどのさまざまなガンで5年生存率が80%を越えていますが、いずれのガンにおいても、ステージが進むにつれ5年生存率が低下しています。

また、ステージ3からステージ4に移行すると、多くのガンで、5年生存率が低下します。一方で前立腺ガンや甲状腺ガンのように、ステージ4でも5年生存率が50%を上回っているガンもあります。

他の疾病も検討を・・・

もし、他の病気も心配であれば、

  • 8大疾病など保障を充実させる
  • 債務支援保険を検討する

3大疾病や8大疾病など、上で書いたような成人病に対する保障を考えたり・・・

病気怪我によって長期入院した場合に、その期間中のローンの支払い相当分をカバーできる債務支援保険をつけるなど、備えについても考えておきましょう。

住宅ローンを組んでからでは、変更できないものがほとんどですので、申込時にどのような保険があるのか、後から変更できるのか、費用はどれくらいかかるのか事前にチェックしておきましょう。

万が一、病気や怪我で長期入院になって、住宅ローンが払えなくなると大変なことになります。

返済には備えと余裕を持てるようにローンを組むことが大切です。

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