マイホームの計画

審査に落ちる理由について

ローンの申込をするときは、購入したい不動産が決まっている状況になっているはずです。
ほとんどの人が「結婚をするから」とか「家族が増えて(子供が大きくなってきて)住み替えをしたい」などの事情で家族で何件も見て回って、「よし、これに決めた!」と決心しての住宅ローンの申込となっているはずです。

でも残念ながら住宅ローンの審査が通らない・・・そんなことが時々起こります。理由には色々あります。

審査に通らない一番の理由とは・・・

実は、一番の理由は収入に関するものなのです。

つまり、借入希望金額に対して必要な年収の水準を満たしていないということが挙げられます。これには他のページでも紹介していますが、住宅ローンと他の借入金の合計額として年間の総返済額が年収の一定割合以下でないと審査に通りません。(年収に対して返済負担がどれくらいあるのかが審査されています。)

それは、住宅ローンの借入希望金額が年収に比べて大き過ぎるためなのか、他の借入があって住宅ローンの返済と合わせると負担が大きいためなのかのどちらか(またはその両方)・・・ということがほとんどのようです。

二番目に多い理由は・・・

次に、多い理由は「勤続年数が短い」というのがあります。
「収入があれば、勤続年数は関係ないのでは?」という意見が出てきそうですが、実はそうはいきません。勤続年数が短いことは、収入の安定性に大きく影響してくるからなのです。

キャリアアップの転職であれば、徐々に年収がアップしていくかもしれませんが、仕事が続かず転職を繰り返しているようであれば、年収はなかなか増えていくことは難しいことになるでしょう。実際にそういう人にはローンは通りにくいのです。もし通ったとしても融資額は少なくなってしまいます。

住宅ローンの「審査落ち」、収入不足の「次に多い理由」は?

ライブドアニュース

住宅ローンの審査で勤続年数を把握することはできるのか?

勤続年数なんて、申込用紙に記入するだけの自己申告だから長く書いておけばバレないんじゃないの?
転職歴も審査しようがないし・・・

確かに銀行では、どこに何年勤めているのかの情報を常に持っているわけではありません。さまざまな情報から総合して、申込用紙に記入した内容と一致しているのかをチェックしているのです。

審査情報のいくつかを紹介します

審査情報その1:口座開設時の情報

口座開設をするときには勤務先を記入したり、給与振込などの情報がある場合には、銀行内部での情報がありますから審査の材料になります。つまり、勤続年数5年と住宅ローンの申込用紙に記載しても、別の会社から給与振込があれば、勤続年数が一致しなくなります。

審査情報その2:保険証

住宅ローンの審査では保険証の提出が必須となります。
この保険証は本人確認をするためだけではなく、勤続年数の確認にも使います。それは、資格取得日を確認すればいつから勤めているのかが分かるからです。

事前審査では一旦コピーを提出することになると思いますが、正式申込時には原本(現物)を提出してコピーと相違ないかチェックしています。ですから、コピーした保険証を細工して勤続年数が長く見えるように偽ることもできないのです。

審査情報その3:個人信用情報

通常生活をしていれば、携帯の利用やインターネットプロバイダーなど色々な契約をしているはずです。そうなるとクレジットカードやマイカーローンなど申込時の様々な信用情報の記録が残ります。住宅ローンの審査では、こういった信用情報を利用して融資判断を行っています。当然、勤務先情報などもチェックしています。

そのほかにも、色々な情報をチェックしながら審査を行っているのですが、むしろ上記のような審査情報が全くない場合は、むしろ珍しいため返って疑われることになるでしょう。

虚偽の情報による住宅ローンの申込を行った場合

虚偽であることが判明すれば、もちろん審査は通りません。
そして住宅ローンの案件持ち込みが不動産業者からであれば銀行は出入り禁止にすることになるでしょう。そうなると不動産業者にとってもいいことは、全くないので、無茶なことはしないのがセオリーです。

また、個人客が自ら虚偽によって審査が通らなかった場合には、不動産業者にも迷惑をかけることになるでしょう。ローン特約(ローンの審査が通らなければ売買契約が白紙となって手付金が戻ってくる条件付きの契約)があるからと言って不誠実な売買契約・住宅ローンの申し込みとなれば、白紙撤回となっても手付金が戻ってこないことがあるかも知れません。

さらに、住宅ローンの申し込み時には個人信用情報の登録がされるため、申し込みをした履歴が残ることになります。つまり、一度審査に落ちて他の金融機関で申込をすると以前申込をしていたことが分かってしまいますので、何か不都合があったのではないかと審査も警戒されることになります。

どちらにしても不誠実なローンの申込は不利になります。
無理やり審査が通ったとしても返済が困難になるだけですから、無理のない借入となるように計画的に・・・

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