住宅ローンの審査結果

審査が通らない理由と総合的判断とは?

「残念ながら住宅ローンの審査は通りませんでした」金融機関の担当者や不動産業者の担当者からそのような回答をもしもらったら・・・

「えっ?何で??で、どうしたらいいの?もう家は買えないの?自分はそれだけ信用がないの?家族に何て言えばいいのだろう・・・」と思ってしまうかも知れません。

ローンが組めない・家が買えないとなると、【一家の大黒柱】として立場がありません。家族だけでなく親戚とか友人とかに言えるはずもありません・・・
「他の銀行に当たってみよう。借りられる銀行があるはず・・・」何とかして住宅ローンが通る方法を考えるはずです。もちろん裏技なんてありませんが「どうすればいいのか」について書いていきます。

住宅ローンの流れについて

住宅ローンの(事前)審査を申込をすると1週間から長ければ数週間程度で回答をもらえると思います。

審査がOKとなれば、実際に融資を受けられるための手続きを進めていくことになるのですが、すべての人がOKとなる訳ではありません。残念ながら審査が通らない(NG)ということもあり得るのです。

そうなれば別の銀行にあたってみることを考える必要があると思います。でもその前に審査が通らなかった金融機関に理由を確認しておくことが重要です。

審査結果のパターン

審査結果については、融資OKから融資NGまでいくつかのパターンがあるのでチェックしてみたいと思います。

  • 審査OK(融資可能)
  • 条件付き審査OK(融資可能)
  • 審査NG(否決:融資不可)

審査OK(融資可能)

融資期間、期間などについて希望通りの借入ができる結果です。
ちなみに、金利については取引条件(給与振込・公共料金引き落とし・WEB通帳などの取引によって引き下げが可能

条件付き審査OK(融資可能)

条件については、色々あります。
例えば、借入希望額の減額・期間短縮・連帯保証人の追加・追加で担保提供など申込をした希望条件通り全てを満たしている訳ではありませんが、一部内容を変更することで融資が可能となる場合です。

こちらの場合も融資条件を満たせば、金利については取引条件によって引き下げが可能です。(ただし、金利について条件が付いている場合を除く)

審査NG(否決:融資不可)

融資の取り組みができません。つまり「お金が借りられない」ということです。住宅ローンを組みたいのなら他の金融機関にあたるしかない・・・のです。

しかし、やみくもに色々な金融機関に申込をしても「融資が通らない」状態を繰り返すことになるかも知れません。

審査が通らない理由

一度住宅ローンが通らないとなると、「なぜ、審査が通らなかったのか?その理由について」検証する必要があります。

なぜならば、何も改善せずに別の金融機関に単に申込をしても、再び審査が通らない可能性があるからです。

別の記事でも書いたのですが、住宅ローンの申込をする度に「個人信用情報機関」に申込状況が登録されてしまいます。つまり黙っていても他の金融機関で審査が通っていない事はバレてしまいます。

そうなると審査担当者は通常の審査に加えて「なぜ他行で通らなかったのか」「何か情報をつかんでいるのでは」という他行で否決になった理由を探しにいきます。

一度ダメになったから次も必ずダメになるのかというと、そうではないのですが、審査担当者の立場から見ると『一度よその銀行でダメになった案件を自分の銀行で融資するにはそれ相応の理由がいるという事です。』

つまり、他行で審査が通らないということは、「この人は返済ができない可能性がある」と見込んで否決になっているのに、自分の銀行で融資して「本当に返済ができなくなってしまうと審査担当者だけでなく金融機関としても審査スタンスを問われることになりかねない」のです。

ですから、審査がより慎重になるのは当然のことなのです。
銀行のビジネスモデルは、預金者のお金を集めて融資をしているため、そのお金が返ってこないという事態は避ける必要があるのです。

審査が通らない理由を見つける方法

一度審査に通っていないという事は、何らかのダメな理由があるのです。
「審査が通るテクニックや裏技を教えてほしい・・・」そんなことを考えてしまうかも知れません・・・

しかし、残念ですが実際そんなものはありません。書類の偽造や嘘の申込をしても審査でバレて否決になります(否決の記録を増やしてしまうだけです)し、もしそれで審査が通ってしまうと詐欺行為にあたります。

審査のコツは「真面目に誠実にやる」それしかありません。
そのダメな理由を解消して少しでもローンを通りやすくすることが大切です。
いくつか検証するためのポイントを書いてみます。

  • 審査担当者に聞いてみる
  • 商品概要をチェック

審査担当者に聞いてみる

審査してもらった担当者になぜダメだったのか聞いてみましょう。
不動産業者通じて住宅ローンの申込をした場合は、個人情報保護の都合上、自分で直接確認する必要があるかも知れません。

審査内容・手法については公開されていないため、ダメだった理由も具体的には教えてもらえないかも知れませんが、ある程度のヒントが得られるかも知れません。

なかには総合的判断で否決となる場合もあります。
この場合は特に「何が原因で審査が通らなかったのかよくわからない」ことになります。

たった1つの理由でだめだったのではなく、複数の審査項目で否決となった場合なども考えられます。つまり何か1つクリアしてもいくつもクリアしないといけない問題があってNGとなった・・・ということもあります。

もう一つは、審査する金融機関側から開示できない情報で否決となった場合です。この場合も、担当者から理由を聞き出すことは難しいでしょう。

商品概要をチェック

審査が通らないという事は、融資可能な条件を満たしていなかったという事です。一度商品概要をチェックしてみましょう。
申込をした金融機関の窓口にあるパンフレットやHPにある住宅ローンの商品概要の項目を一つひとつチェックしてみてください。

各項目について、要件を満たせているでしょうか?
満たせていない項目があれば、その点は改善すべきポイントです。
そして、要件を満たせる金融機関で申込をするようにしましょう。

審査落ちを繰り返さない

住宅ローン審査が通らなかった事実は、上にも書いた通り個人信用情報に記載されてしまいます。厳密にいうと申込状況の記録が残されるのですが、借入の状況が記されず申込のみの記録ばかりが残っていれば、当然「借入できず、複数の金融機関に申込をしている」ことが分かってしまいます。

新たに別の金融機関に申込をし直すのであれば、審査が通るように無理のない資金計画と改善ポイントをクリアすることが大切です。もし次の金融機関でも審査落ちとなってしまうようであれば、個人信用情報として記録が残ってしまいます。

そうなれば、マイカーローンや教育ローンなどの借入申込をしたときに審査に影響が及ぶ場合があるので、注意が必要です。

もし、住宅ローンが通らない理由が「勤続年数」「自己資金不足」などであればしばらく待って要件を満たしてから申込をし直すことを考えるのも方法の一つとなります。

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