住宅ローンの審査は厳しい!?
通らない事ってあるの?
高額で長期の借入になる住宅ローンの審査は、いったいどんな方法で行われているか?気になりますよね。
保証会社や審査担当者は、申込内容のどのような点を見ているのかについて、書いています
住宅ローンの審査は、大きく分けて2通りあります。
申込者が提出した申込用紙と資料について
- 一定の項目についてデータ入力しその内容を点数化して判断していくスコアリング方式
- 個別に一つ一つ書類を見て審査する方法
があります。どちらの方法を使っているかは、各金融機関によって異なります。
スコアリング審査方式が増えてきている
スコアリング方式を導入している金融機関について
- スコアリング方式により一部審査を行なっている
- スコアリング方式を中心に審査を行なっている
とした金融機関の数は、平成29年度では1201の金融機関のうち46.9%の金融機関がスコアリング方式の審査を導入しています。(国土交通省 住宅局 平成30年3月作成/平成29年民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書より)
現在、およそ半分の金融機関がスコアリング方式の審査を導入していますが、メガバンクや地銀など、大手や大手に近い金融機関や保証会社では、ほとんど導入しているのではないでしょうか。
なぜなら、システムの導入にはコストがかかるので取り扱う住宅ローンの案件が多い大手や大手に近い金融機関が、審査をスムーズにできるようにしているからです。
そして、取り扱い件数が多いとスコアリングのための追加の新しいデータも蓄積しやすい。などが考えられます。
まだ導入していなくてもこれから導入する金融機関が増えてくるでしょう。
スコアリング方式とは
各審査項目について数値化(点数化)してリスク度合いを審査して、審査の可否・保証料・金利などを決定していきます。
審査の各項目については主に以下のようなものがあります。
完済時年齢、健康状態、借入時年齢、担保評価、融資可能額(借り換えの場合)、年収、連帯保証、勤続年数、金融機関の営業エリア、返済負担率、返済可能額、雇用形態、国籍、カードローン等の他の債務の状況や返済履歴、申込人との取引状況、業種、家族構成、所有資産・・・など
これらの審査項目については、概ねほとんどの金融機関が審査項目としています。
そして、スコアリングとはこれらの項目について、借主の情報を元にそれぞれ数値化(スコアリング)して審査の判断材料としています。
このスコアが一定の水準に達していなければ、審査に落ちる事になりますし、一定の水準には達していても十分でなければ、保証料や手数料・金利などが高くなる場合や追加担保や保証人が必要な場合があります。(リスクが高い融資と判断されている)
スコアリングの項目や数値について
スコアリングの項目や数値は、各金融機関によって異なるので把握することは難しいですし、そもそもスコアリングを使っているのか?ということすら確認しにくいと思います。(実際には、それを知ってもあまり意味も無いと思います。なぜなら、スコアリング審査を導入してる(又はしていない)からといって、住宅ローンの申し込みをしない(又は申込をする)という事には、まずならないからです)
ただ、上に書いた審査項目について借主がより負担が軽い方がスコアリングの評点が良い傾向にあるのは想像できると思います。
住宅ローンの審査を通しやすくする方法はあるの?
実際には審査を通すための裏技やテクニックなどでは、ありませんが、各審査項目について改善することができればより審査が通りやすくなります。
審査項目については、以下のページを参考してください。
そして、この改善をするなら住宅ローンを申込をする前からする必要があります。一度審査に落ちてから考えればいいというものでもありません。
なぜなら、借入の申し込みをすると個人信用情報に登録されるからです。つまり申込をすればするほど情報登録されます。審査に落ちて別の金融機関に住宅ローン申込をすると、以前申込をした履歴がわかるのです。
審査を通りやすくするために書類を偽造したり、年収を偽装するなどすれば、詐欺罪に当たる可能性もあるので、ウソは厳禁です。
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