一部繰り上げ返済とは、手持ち資金で既に借入をしている住宅ローンを返済することで借入残高を減らす方法です。
借入残高を少しでも早く減らしたいと考えるのは当然のことです。
誰も余分な金利を支払いたいとは思わないでしょう。
一部繰り上げ返済のパターン
借入残高を減らすことで金利負担が減少するので、総支払の負担が減少します。
一部繰り上げ返済の方法は、「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2つのパターンがあります。
そのどちらのパターンでもまとまった資金を使って返済をすることになるので、それぞれの違いはありますが、住宅ローンの金利負担はその分軽減されるので効果が期待できます。
一部繰り上げ返済のパターンについては別の記事で紹介したいと思います。
しかし実は、一部繰り上げ返済にはおすすめできない人がいます。
こういう人は、住宅ローンの一部繰り上げ返済には向かない
一部繰り上げ返済をおすすめしない人はどういう人なのかを参考としてリストアップします。
- 子供の学費が必要
- 老後の資金を貯める必要がある
- リフォーム資金を貯める必要がある
- マイカーを買い替える予定がある
などです。これらが全てではありません。
要はこれからお金が必要な予定(ライフイベント)がある人が一部繰り上げ返済をし過ぎると、必要なときに「お金がない」ということになります。
つまりライフイベントで必要なお金は貯めて備えておくべきなのです。
備えることができなければ、別でローンを組む必要が出てくることになります。
マイカーローンや教育ローン、フリーローンなど・・・
そしてこれらのローンは、住宅ローンよりも金利が高いのです。
ですので、手元資金を住宅ローンの繰り上げ返済に充てるのではなく、ライフイベントに備え貯蓄し、必要があればその手元資金を使うのです。
そうすれば、高い金利で新たなローンを組まずに済みます。
確かに、住宅ローンの一部繰り上げ返済がなかなかできなくなってしまいますが、他のローンよりも低金利で、長期の借入となりますから返済負担は軽いのです。
しかも、住宅ローン控除を受けることができますし、団体信用生命保険もかかっていますから、繰り上げ返済をして手元資金がなくなって新たに他のローンを組むくらいなら、住宅ローンが残っている方がお得で安心なのです。
繰り上げ返済に向かない人へのおすすめの対策
一部繰り上げ返済が向いていない人は、「他のローンを組む必要がないくらいに貯蓄すること以外に何か対策はないの?」と思うかもしれません。
実は、おすすめの対策あります。
この方法であれば、ライフイベントに備えた貯蓄をしながらも住宅ローンの支払負担を軽減することができます。つまり両方の対策が可能となるのです。
それは、住宅ローンの借り換えをする事です。
これには別で書いた記事がありますので、以下のリンクをチェックしてみてください。
ライフイベントに備えた資金が資金を上回る余裕資金ができれば、住宅ローンの繰り上げ返済を検討しましょう。
その後の返済がどうなるかは、シミュレーションでチェックしてから実際の返済を行うようにしましょう。
一部繰り上げ返済そのものには、デメリットはありませんが、返済を急ぎ過ぎると家計に余裕資金がなくなります。ライフイベントで自己資金で対応できなくなり借入に頼らないといけなくなる場合があることも考えておきましょう。
この記事へのコメントはありません。