住宅ローンの返済の負担が大きくて、返済がつらいです。このままだと、返せなくなりそうで不安です。
どうしたらいいですか?
住宅ローンは長期で高額な借入です。審査の申し込みではたくさんの書類を提出して審査をしています。ですので・・・
こんな風に考えて、借入限度額目一杯の住宅ローンを組む人も少なくはありません。もちろん返せないことを前提に審査がOKになることは、まずありませんが・・・
住宅ローンの返済がなぜ苦しくなるのか
審査はもちろん提出された資料に基づいてされています。ですので、借入金額と期間に基づいて計算された 年間の返済額を年収で割算して負担率を計算します。
つまり、年収の何パーセントが住宅ローンの支払いに充てられるのかを計算します。その負担率が一定の水準に当てはまっているのかを審査しています。
しかし、ここでチェックすべきポイントがあります。
- 審査される年収は、総支払額で手取りではない
- 家族構成は、考慮されていない(あっても参考程度)
- 家庭の個別事情は考慮されていない
- その他
これらについて、もう少し説明します
1.審査される年収は、総支払額で手取りではない
簡単に言うと源泉徴収票に表示されている年収は、税引き前の金額ですので、手取りはもっと少ないということです。
おおよそ年収の20%は税金や社会保険料などで引かれてしまいます。そして、積立や保険などをかけていると手取りはもっと少なくなります。
2.家族構成は、考慮されていない(あっても参考程度)
夫婦2人だけの家族も、夫婦2人と子供2人の4人家族も審査上計算は同じ。
子供が多いほど、生活費や学費が増えるのは当然です。
これについては、全く考慮しないのか?ということについては一概には言えませんが、審査しても家族構成については、参考程度ではないでしょうか?
例えば、もし審査上返済比率(返済負担率)が審査上ギリギリOKの範囲内だとしても「お宅の家庭では、子供が3人いて今後学費などがかかりそうだから審査はNoです」とは、実際なかなか言えないのではないでしょうか。
次の項目にも重なりますが、家庭の事情はあまり考慮されにくいのです。
3.家庭の個別事情は考慮されていない
住宅ローンの審査は、書類の審査です。基本的には一定の要件に当てはまれば審査はOKとなります。
逆にいうと、「個別の事情は審査上あまり考慮されていない」ということです。
上に書いたような家族構成以外では、例えば以下のような事が考えられます。
- 家の補修、メンテナンス、固定資産税、火災保険など家を購入した事によるランニングコスト
- 家族の旅行や趣味、習い事などの出費
- 自動車、家電などの定期的な買い換え
住宅を購入した事でコストが発生することは要チェックです。賃貸住宅であれば、オーナーが負担していたもの(固定資産税や補修費・維持費、火災保険など)が自分で支払っていく必要があるという事です。
住宅ローンの支払額が家賃と同じでも、新たに発生するコストを考えると賃貸住宅に住んでいたときよりも支払負担は大きくなっているのです。
他には自動車や家具家電の買い換えなどです。これらは賃貸住宅で生活していても、壊れたり老朽化して買い換える事はあり得るのですが、住宅を購入して支払負担が増える事で、貯蓄ができなくなると、これらの買い替えのためにローンを組む必要が出てくるのです。
つまり、背伸びをしすぎて目一杯の住宅ローンを組んだために貯金がなくなって、車や家具の買い替えなどにローンを組む必要が出てきて借金体質になってしまう可能性があります。
そして、こういったローンは住宅ローン程高額ではなくても、金利が高い目に設定されている傾向にあります。
他には・・・
- 将来の転職や独立
- 両親の病気や介護、その他家族や自分の病気等
いろいろなことを考えだすとキリがありませんが、余裕を持って住宅ローンを組まないと、やはり支払が苦しくなってしまいがちなのです。
返済負担を軽減するテクニック
既に住宅ローンを組んで頑張って返済をしているのなら、借り換えに挑戦しましょう。
と言ってもそんなに難しいものではありません。
今は、マイナス金利政策が行われているので、住宅ローンの金利はかなり低い水準になっています。そして各金融機関も顧客獲得競争をしています。
ですので、住宅ローンを組んだ時期によっては、かなりの金利の引き下げ効果が期待できます。借り換えをすると最終の総支払額で何百万円も差がメリットとして出てくることもよくあることです。
借り換えをするために「絶対にやってはいけない」こと
住宅の借り換えとは、別の銀行で住宅ローンを組み換えをすることです。詳細は別のページで紹介をしています。これをしてしまうと、借り換えの申し込みをしても断られてしまします。
返済負担を軽減するために、住宅ローンに組み換えるのです。生活負担を改善するには必須です。一度借り換えをしても定期的にチェックして、メリットが出ないか確認しておきましょう。
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